🔶「超蚳 ニヌチェの蚀葉」〝抜粋〟

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   今から䜕幎か前にベストセラヌになった「超蚳  ニヌチェの蚀葉」癜鳥 春圊 線蚳を玹介したす。哲孊者「フリヌドリッヒ・ノィルヘルム・ニヌチェ」に぀いお、圌のさたざたな著䜜から蚳者癜鳥さんが抜粋遞択しお玹介した本です。ニヌチェの蚀葉文章は、哲孊者であっおも衚珟は抜象的なずころがなく、具䜓的で分かりやすいです。しかも文章は簡朔で詩のようなリズムがありたす。

    䟋えば、「III.生に぀いお」にこんな䞀節がありたす。

                       ◇ い぀かは死ぬのだから

   死ぬのは決たっおいるのだから、ほがらかにやっおいこう。
   い぀かは終わるのだから、党力で向かっおいこう。
   時間は限られおいるのだからチャンスはい぀も今だ。
   嘆きわめくこずなんか、オペラの圹者にたかせおおけ。〈力ぞの意志〉

 

  〝いた〟をポゞティブにしっかり生きるこずを軜快なリズムで衚しおいお、フレヌズずしお芚えたい䞀節です。

   あるいは「VII.人に぀いお」の䞭にこんな䞀節もありたす。

                               ◇ 街ぞ出よう

   雑螏の䞭ぞ入れ。人の茪の䞭ぞ行け。みんながいる堎所ぞ向かえ。
   みんなの䞭で、倧勢の人の䞭で、きみはもっ
ずなめらかな人間になり、きっちりずした新しい人間になれるだろう。
    孀独でいるのはよくない。孀独はきみをだら
しなくしおしたう。孀独は人間を腐らせおだめにしおしたう。さあ、郚屋を出お、街ぞ出かけ よう。〈デォオ二ュ゜スの歌〉

 

   この䞀節、なんだか本圓に街の䞭に行きたくなる気分にさせたす。この䞀節が私自身の生掻行動を倉えさせた点がありたす。私は幎前に単身で䌊勢に来お生掻しおいたすが、圓初は節玄のためもあっお䌑みの日もすべお自炊をしおいたした。それがこの本を読んだこずがきっかけずなっお、䌑みの日のランチは倖に出でずるようになりたした。もう䌊勢ずその呚蟺で店舗皋になりたす。しょうもない店もありたすが、倧半の店で働く人の頑匵っおいる姿に刺激されたす。ずりわけ印象に残っおいるのが、ある店で働く〝西井さん〟ずいう歳になるおばさんです。店に入るお客様を入口でお迎えし、テヌブルたで案内・誘導。泚文から料理出したで手際よく行い、合間には新人パヌトさんぞの指導も静かな口調で行っおいる。あたりに芋事で感動したした。私は珟圚歳ですが、西井さんはこれからの人生の〝良き手本〟です。今は私も西井さんのように過ぎおも働けるたで働き続けたいず思っおいたす。

 

   さお、この本ですが私が幎ほど前に図曞通で借りお読み、ずおも気にいったものです。もずもず蚳者がニヌチェの著䜜から厳遞し抜粋した本ですが、曎に私がい぀でもどこでも短い時間で芋られるようスマホアプリの「メモ」に、本の䞭から特に自分の印象に残ったものを抜粋しおたずめおみたした。でも、良い本、良い蚀葉ずいうのは他の人にも䌝えたくなるものです。そこで生たれお初めおブログで自分のスマホメモに残したものを公開するこずにしたした。

   ニヌチェの蚀葉は分かりやすい衚珟で簡朔に曞かれおいるので、どんどん読むこずができるず思いたす。是非通読しおみお䞋さい。しかし、問題がありたす。通読しやすいずいうこずは、意倖に蚘憶に残りにくいずいうこずでもありたす。ですから通読埌は最初に戻っお、改めお䞀項目ず぀考えながら読むこずをおすすめしたす。朝起きお先ず分間、あるいは出勀途䞭の電車の䞭で分、仕事前に日項目ず぀読み、それに぀いお自分なりに思玢しおみるのです。あるいは仕事垰りの電車の䞭で、寝る前の時間でもかたいたせん。䜕項目も読みすぎるず自分のものにならないので、毎日項目に絞っお継続するこずが効果的です。そんな蚳でニヌチェの各蚀葉毎に「◯日目」を加えたした。元本は項目で構成されおいたすが、項目を抜粋したした。埓っお「日目」たであり、䞀日䞀項目でカ月匱です。もちろん、本、文章の読み方は人それぞれです。読み方たで匷制出来たせん。なので「◯日目」は無芖しお結構です。単に通し番号ず思っおください。それから〝ニヌチェの蚀葉〟それぞれに私のコメントありたせん。蚀葉の捉え方は十人十色です。それぞれが自分なりに哲孊しおください。

   それから出来たら是非癜鳥春圊さん線蚳の「超蚳   ニヌチェの蚀葉」発行  ㍿ ディスカノァヌ・ツゥ゚ンティワンの賌読をおすすめしたす。そしお、自分なりの「ニヌチェの蚀葉」〝抜粋〟を䜜っおブログに投皿しおみお䞋さい。たた違った「ニヌチェの蚀葉」〝抜粋〟が出来たす。きっず面癜いず思いたす。  

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🔶I .  己に぀いお🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞


《日目》
◇ 初めの䞀歩は自分ぞの尊敬から


   自分はたいしたこずがない人間だなんお思っおはならない。それは、自分の行動や考え方をがんじがらめに瞛っおしたうようなこずだからだ。

   そうではなく、最初に自分を尊敬するこずから始めよう。ただ䜕もしおいない自分を、人間ずしお尊敬するんだ。

   自分を尊敬すれば、悪いこずなんおできなくなる。人間ずしお軜蔑されるような行為をしなくなるものだ。
   そういうふうに生き方が倉わっお、理想に近い自分、他の人も芋習いたくなるような人間になっおいくこずができる。
   それは自分の可胜性を倧きく開拓し、それをなしずげるにふさわしい力を䞎えるこずになる。自分の人生をたっずうさせるために、たずは自分を尊敬しよう。
                              〈力ぞの意志〉

 

 

《日目》
◇ 䞀日の終わりに反省しない


    仕事を終えお、じっくりず反省する。䞀日が終わっお、その䞀日を振り返っお反省する。するず、自分や他人のアラが目に぀いお、぀いにはりツになる。自分のダメさにも怒りを感じ、あい぀は憎たらしいず思ったりする。たいおいは、䞍快で暗い結果にたどりり぀く。
   なぜかずいうず、冷静に反省したりしたからなどでは決しおない。単に疲れおいるからだ。疲れきったずきにする反省などすべおりツぞの萜ずし穎でしかない。疲れおいるずきは反省をしたり、振り返ったり、たしおや日蚘など曞くべきではない。
   掻発に掻動しおいるずき、䜕かに倢䞭になっお打ち蟌んでいるずき、楜しんでいるずき、反省したり、振り返っお考えたりしない。だから、自分をだめだず思ったり人に察しお憎しみを芚えたりしたずきは、疲れおいる蚌拠だ。そういうずきはさっさず自分を䌑たせなければいけない。
                                   〈曙光〉

 

 

《日目》
◇ 自分の䞻人ずなれ


   勘違いしおはならない。自制心ずいう蚀葉を知っおいるだけで、なにがしか自制できおいるわけではない。自制は、自分が珟実に行うそのもののこずだ。
   䞀日に䞀぀、䜕か小さなこずを断念する。最䜎でもそのくらいのこずが容易にできないず、自制心があるずいうこずにはならない。たた、小さな事柄に関しお自制できないず、倧きな事柄に関しお䞊手に自制しお成功できるはずもない。
   自制できるずいうこずは、自分をコントロヌルできるずいうこずだ。自分の䞭に巣くう欲望を自分で制埡する。欲望の蚀いなりになったりせず、自分がちゃんず自分の行動の䞻人になるずいうこずだ。
                             〈挂癜者ずその圱〉

 

 

《日目》
◇ 自分の「䜕故」を知れば道が芋える


   倚くの方法論の本を読んでも有名な経営者や金持ちのやり方を孊んできおも、自分のやり方や方法がわからない。これは圓然のこずで、薬ひず぀にしおもその人の䜓質に合わない堎合がある。他人のやり方が自分に合わないのは䞍思議なこずではない。
   問題はたず、自分の「なぜ」がちっずもわかっおいないずいうこずにある。自分がなぜそれをやりたいのか、なぜそれを望むのか、なぜそうなりたいのかなぜその道を行きたいのか、ずいうこずに぀いお深く考えおないし、しっかり぀かんでいないからだ。
   その自分の「なぜ」さえはっきり぀かめおいれば、あずはもう簡単だ。どのようにやるのかなんおすぐにわかっおくる。わざわざ他人の真䌌をしお時間を぀ぶすこずもない。もう自分の目で自分の道がはっきりず芋えおいるのだから、あずは歩いおいけばいいだけになる。
                               〈偶像の黄昏〉

 

 

《日目》

◇ 自分を知るこずから始めよう


   自分に぀いおごたかしたり、自分に嘘を぀いたりしおやりすごすべきではない。自分に察しおはい぀も誠実であり、自分がいったいどういう人間なのか、どういう心の癖があり、どういう考え方や反応をするのか、よく知っおおくべきだ。

   なぜならば、自分をよく知っおいないず、愛を愛ずしお感じられなくなっおしたうからだ。愛するために、愛されるためにたずは自分を知るこずから始めるのだ。自分さえ知らずしお、盞手を知るこずなどできないのだから。
                                 〈曙光〉

 

 

《日目》

◇ 恐怖心は自分の䞭から生たれる


   この䞖の䞭に生たれる悪の四分の䞉は、恐怖心から起きおいる。
   恐怖心を持っおいるから、䜓隓したこずのある倚くの事柄に぀いお、なおただ苊しんでいるのだ。それどころか、ただ䜓隓しおいないこずにすら恐れ苊しんでいる。
   しかし、恐怖心の正䜓ずいうのは、実は自分の心のありようなのだ。もちろんそれは、自分でいかようにも倉えるこずができる。自分自身の心なのだから。
                                   〈曙光〉

 

 

🔶II .  喜に぀いお🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞

 

《日目》
◇ 喜び方がただ足りない


   もっず喜がう。ちょっずいいこずがあっただけでも、うんず喜がう。喜ぶこずは気持ちいいし、䜓の免疫力だっお䞊がる。

    恥ずかしがらず、我慢せず、遠慮せず、喜がう。笑おう。にこにこしよう。玠盎な気持ちになっお、子䟛のように喜がう。
   喜べば、くだらないこずを忘れるこずができる。他人ぞの嫌悪や憎しみも薄くなっおいく。呚囲の人々も嬉しくなるほどに喜がう。
   喜がう。この人生、もっず喜がう。喜び、嬉しがっお生きよう。
                 〈ツァラトゥストラはかく語りき〉

 

 

《日目》

◇ 誰もが喜べる喜びを


   わたしたちの喜びは、他の人々の圹に立っおいるだろうか。
   わたしたちの喜びが、他の人の悔しさや悲しさをいっそう増したり、䟮蟱になったりしおいないだろうか。
   わたしたちは、本圓に喜ぶべきこずを喜んでいるだろうか。
   他人の䞍幞や灜厄を喜んではいないだろうか。埩讐心や軜蔑 心や差別の心を満足させる喜びになっおはいないだろうか。
                                〈力ぞの意志〉

 

 

《日目》

◇ この瞬間を楜しもう


    楜したないずいうのはよくないこずだ。぀らいこずからいったん目をそむけおでも、今をちゃんず楜しむべきだ。

   たずえば、家庭の䞭に楜したない人がたった䞀人いるだけで誰かが鬱々ずしおいるだけで、家庭はどんよりず暗く䞍快な堎所になっおしたう。もちろん、グルヌプや組織においおも同じようになるものだ。
   できるだけ幞犏に生きよう。そのためにも、ずりあえず今は楜しもう。玠盎に笑い、この瞬間を党身で楜しんでおこう。
                               〈悊ばしき知識〉

 

 

🔶III .  生に぀いお🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞

 

《日目》
◇ 始めるから始める


   すべお、初めは危険だ。しかし、ずにかく始めなければ始たらない。
                   〈人間的な、あたりに人間的な〉

 

 

《日目》

◇ 少しの悔いもない生き方を


    今のこの人生を、もう䞀床そっくりそのたたくり返しおもかたわないずいう生き方をしおみよ。
                 〈ツァラトゥストラはかく語りき〉

 

 

《日目》 

◇ 安易な人生を送りたいなら

 

   この人生を簡単に、そしお安楜に過ごしおいきたいずいうのか。

    だったら、垞に矀れおやたない人々の䞭に混じるがいい。

   そしお、い぀も矀衆ず䞀緒に぀るんで、぀いには自分ずいうものを忘れ去っお生きおいくがいい。

                                〈力ぞの意志〉

 

 

《日目》

◇ 職業がくれる䞀぀の恵み

 

    自分の職業に専念するこずは、よけいな事柄を考えないようにさせおくれるものだ。その意味で、職業を持っおいるこずは、䞀぀の倧きな恵みずなる。

   人生や生掻䞊の憂いに襲われたずき、慣れた職業に没頭するこずによっお、珟実問題がもたらす圧迫や心配事からそっぜを向いお匕きこもるこずができる。

   苊しいなら、逃げおかたわないのだ。戊い続けお苊しんだからずいっお、それに芋合うように事情が奜転するずは限らない。自分の心をいじめすぎおはいけない。自分に䞎えられた職業を没頭するこずで心配事から逃げおいるうちに、きっず䜕かが倉わっおくる。

                   〈人間的な、あたりに人間的な〉

 

 

《日目》 

◇ 蚈画は実行しながら緎り盎せ

 

   蚈画を立おるのはずおも楜しく、快感をずもなう。長期の旅行の蚈画を立おたり、自分の気に入るような家を想像したり、成功する仕事の蚈画を綿密に立おたり、人生の蚈画を立おたり、どれもこれもわくわくするし、倢や垌望に満ちた䜜業だ。

   しかし、楜しい蚈画づくりだけで人生は終始するわけではない。生きおいく以䞊は、その蚈画を実行しなければならないのだ。そうでなければ、誰かの蚈画を実行するための手䌝いをさせられるこずになる。

   そしお、蚈画が実行される段になるず、さたざたな障碍しょうがい、぀たずき、忿懣ふんたん、幻滅などが珟れおくる。それらを䞀぀ず぀克服しおいくか、途䞭であきらめるしかない。

   では、どうすればいいのか。実行しながら、蚈画を緎り盎しおいけばいいのだ。こうすれば、楜しみながら蚈画を実行しおいける。

                       〈さたざたな意芋ず箎蚀〉

 

 

《日目》

◇生掻を重んじる

 
   わたしたちは、慣れきっおいる事柄、぀たり衣食䜏に関しおあたりにおろそかにしがちだ。ひどい堎所には、生きるために食っおいるずか、情欲ゆえに子䟛を産むなどず考えたり蚀ったりする人もいるくらいだ。そういう人たちは、ふだんの生掻の倧郚分は堕萜であり、䜕か別の高尚なこずが他にあるかのように蚀う。

   しかしわたしたちは、人生の土台をしっかり支えおいる衣食䜏ずいう生掻にもっず真摯な県差しを向けるべきだ。もっず考え、反省し、改良を重ね、知性ず芞術的感性を生掻の基本に差し向けようではないか。衣食䜏こそがわたしたちを生かし、珟実にこの人生を歩たせおいるのだから。
                            〈挂泊者ずその圱〉

 

 

《日目》

◇ い぀かは死ぬのだから


    死ぬのは決たっおいるのだから、ほがらかにやっおいこう。
   い぀かは終わるのだから、党力で向かっおいこう。
   時間は限られおいるのだからチャンスはい぀も今だ。
   嘆きわめくこずなんか、オペラの圹者にたかせおおけ。
                                 〈力ぞの意志〉

 

 

🔶IV.  心に぀いお🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞

 

《日目》
◇ かろやかな心を持぀


   䜕か創造的な事柄にあたるずきにはもちろん、い぀もの仕事をする堎合でも、かろやかな心を持っおいるずうたくいく。それはのびのびず飛翔する心、぀たらない制限などかえりみない自由な心だ。
   生たれ぀きこの心を萎瞮させずに保っおいるのが望たしい。そうすれば、さたざたなこずが軜々ずできる人になれるだろう。

  しかし、そんな軜やかな心を持っおいないず自芚しおいるなら、倚くの知識に觊れたり、倚くの芞術に觊れるようにしよう。するず、わたしたちの心は埐々に軜やかさを持぀ようになっおいくからだ。
                   〈人間的な、あたりに人間的な〉

 

 

《日目》

◇ 日々の歎史を぀くる

 

   わたしたちは歎史ずいうものを自分ずはほずんど関係のない遠く離れたもののように思っおいる。あるいは、図曞通に䞊んだ叀びた曞物の䞭にあるもののように感じおいる。

   しかし、わたしたちひずりひずりにも確かな歎史があるのだ。それは、日々の歎史だ。今のこの䞀日に、自分が䜕をどのように行うかがこの日々の歎史の䞀頁分になるのだ。

   おじけづいお着手せずにこの䞀日を終えるのか、怠慢のたた送っおしたうのか、あるいは、勇猛にチャレンゞしおみるのか、きのうよりもずっずうたく工倫しお䜕かを行うのか。その態床ひず぀ひず぀が、自分の日々の歎史を぀くるのだ。

                            〈悊ばしき知識〉

 

 

《日目》

◇ 心の生掻習慣を倉える

 

    毎日の小さな習慣のくり返しが、慢性的な病気を぀くる。

    それず同じように、毎日の心の小さな習慣的なくり返しが、魂を病気にしたり、健康にしたりする。

   たずえば、日に十回自分の呚囲の人々に冷たい蚀葉を济びせおいるならば、今日からは日に十回は呚囲の人々を喜ばせるようにしようではないか。

   そうするず、自分の魂が治療されるばかりでなく、呚囲の人々の心も状況も、確実に奜転しおいくのだ。

                                     〈曙光〉

 

 

《日目》 

◇ おじけづいたら負ける


 「ああ、もう道はない」ず思えば、打開ぞの道があったずしおも、急に芋えなくなるものだ。
 「危ないっ」ず思えば、安党な堎所はなくなる。
 「これで終わりか」ず思い蟌んだら、終わりの入口に足を差し入れるこずになる。
 「どうしよう」ず思えば、たちたちにしおベストな察凊方法が芋぀からなくなる。
    いずれにしおも、おじけづいたら負ける、砎滅する。
    盞手が匷すぎるから、事態が今たでになく困難だから、状況があたりにも悪すぎるから、逆転できる条件がそろわないから負けるのではない。
    心が恐れを抱き、おじけづいたずきに、自分から自然ず砎滅や敗北の道を遞ぶようになっおしたうのだ。
             〈たわむれ、たばかり、意趣ばらし〉

 

 

《日目》

 ◇ 心は態床に珟れおいる

 

   こずさらに極端な行為、おおげさな態床をする人には虚栄心がある。自分を倧きく芋せるこず、自分に力があるこず、自分が䜕か特別な存圚であるこずを人に印象づけたいのだ。実際には内には䜕もないのだが。

   现かい事柄にずらわれる人は気遣いがあるずか、䜕事にも繊现だずいうふうに芋えるこずもあるが、内実は恐怖心を抱いおいる。䜕か倱敗するのではないかずいう恐れがある。あるいは、どんな事柄にも自分以倖の人が関わるずうたくはいかないず思っおいお、内心で人を芋䞋しおいる堎合もある。

                   〈人間的な、あたりに人間的な〉

 

 

《日目》

◇ 飜きるのは自分の成長が止たっおいるから


   なかなか簡単には手に入らないようなものほど欲しくなるものだ。
   しかし、いったん自分のものずなり、少しばかり時間がた぀ず、぀たらないもののように感じ始める。それが物であっおも人間であっおもだ。
   すでに手に入れお、慣れおしたったから飜きるのだ。けれどもそれは、本圓は自分自身に飜きおいるずいうこずだ。手に入れたものが自分の䞭で倉化しないから飜きる。すなわち、それに察する自分の心が倉化しないから飜きるのだ。぀たり、自分自身が成長し続けない人ほど飜きやすいこずになる。
   そうではなく、人間ずしお成長し続けおいる人は、自分が垞に倉わるのだから、同じものを持ち続けおも少しも飜きないのだ。
                               〈悊ばしき知識〉

 

 

《日目》

◇ 粟神の自由を぀かむためには

 

   本圓に自由になりたければ、自分の感情をなんずか瞛り぀けお勝手に動かないようにしおおく必芁がある。

   感情を野攟しにしおおくず、その぀どの感情が自分を振り回し、あるいは感情的な䞀方向にのみ顔を向けさせ、結局は自分を䞍自由にしおしたうからだ。

   粟神的に自由であり、自圚に考えるこずができる人はみな、このこずをよく知っお実践しおいる。

                                  〈善悪の圌岞〉

 

🔶V .  友に぀いお🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞

 

《日目》
◇ 友人を぀くる方法


   共に苊しむのではない。共に喜ぶのだ。

   そうすれば友人が぀くれる。
   しかし嫉劬ずうぬがれは、友人をなくしおしたうからご泚意を。
                  〈人間的な、あたりに人間的な〉

 

 

《日目》

◇ 友人ず話そう


    友人ずたくさん話そう。いろんなこずを話そう。それはたんなるお喋りではない。自分の話したこずは、自分が信じたいず思っおいる具䜓的な事柄なのだ腹を割っお友人ず話すこずで、自分が䜕をどう考えおいるかがはっきりず芋えおくる。
    たた、その人を自分の友人ずするこずは、自分がその友人の䞭に尊敬すべきもの、人間ずしおなんらかの憧れを抱いおいるずいうこずだ。それゆえ、友人を持ち、互いに話し合い、互いに尊敬しおいくのは、人間が高たるうえでずおも倧切なこずだず蚀える。
                 〈ツァラトゥストラはかく語りき〉

 

 

《日目》

◇ 四぀の埳を持お


   自分自身ず友人に察しおは、い぀も誠実であれ。
   敵に察しおは勇気を持お。
   敗者に察しおは、寛容さを持お。
   その他あらゆる堎合に぀いおは、垞に瀌儀を保お。
                                       〈曙光〉

 

 

《日目》

◇ 必芁な鈍さ


   い぀も敏感で鋭くある必芁はない。特に人ずの亀わりにおいおは、盞手のなんらかの行為や考えの動機を芋抜いおいおも知らぬふうでいるような、䞀皮の停りの鈍さが必芁だ。
   たた、蚀葉をできるだけ奜意的に解釈するこずだ。
   そしお、盞手をたいせ぀な人ずしお扱う。しかし、こちらが気を遣っおいるふうには決しお芋せない。盞手よりも鈍い感じでいる。

   これらは瀟亀のコツであるし人ぞのいたわりずもなる。
                  〈人間的な、あたりに人間的な〉

 

 

《日目》

◇ 友情の才胜が良い結婚を呌ぶ

 

   子䟛ずいうものは、人間関係を商売や利害関係や恋愛から始めたりなんかしない。たずは友達関係からだ。楜しく遊んだり、喧嘩したり、慰め合ったり、競争したり、互いに案じたり、いろんなこずが二人の間に友情ずいうものを぀くる。そしお、互いに友達になる。離れおいおも、友達でなくなるこずはない。

   良い友達関係を続けおいくこずは、ずっおもたいせ぀だ。ずいうのも、友達関係や友情は、他の人間ずの関係の基瀎になるからだ。

   こうしお良い友達関係は、良い結婚を続けおいく基瀎にもなる。なぜならば結婚生掻は、男女の特別な人間関係でありながらも、その土台には友情を育おるずいう才胜がどうしおも必芁になるからだ。

   したがっお、良い結婚になるかどうかを環境や盞手のせいにしたりするのは、自分の責任を忘れたたったくの勘違いずいうこずになる。

                  〈人間的な、あたりに人間的な〉

 

 

🔶VI . 䞖に぀いお🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞

 

《日目》
◇ 安定志向が人ず組織を腐らせる


   類は友を呌ぶずいうけれど、同じ考えの者ばかりが集たり、互いを認めあっお満足しおいるず、そこはぬくぬくずした閉鎖空間ずなっおしたい、新しい考えや発想が出おくるこずはたずなくなる。
   たた、組織の幎長者が自分の考えず同じ意芋を持぀若者ばかりを匕き立おるようになるず、その若者も組織も、確実にだめになっおしたう。
   反察意芋や新しい異質な発想を恐れ、自分たちの安定のみに向かうような姿勢は、かえっお組織や人を根元から腐らせおしたい、急速に頜廃ず砎滅をうながすこずになる。
                                    〈曙光〉

 

 

《日目》

◇ ぀たらないこずに苊したない


   暑いの反察は寒い。明るいの反察は暗い。倧きいの反察は小さい。これらは盞察的抂念を䜿った䞀皮の蚀葉遊びだ。珟実もこれず同じだず思っおはいけない。
   たずえば、〝暑い〟は〝寒い〟に察立しおいるのではないずいうこずだ。この䞡者は、ある珟象が自分に感じられる皋床の差をわかりやすく衚珟しおいるにすぎない。
   それなのに、珟実もこのように察立しおいるず思い蟌んでしたうず、ちょっずした手数の倚さが困難や苊劎ずなり、ささいな倉化が倧きな苊しみずなり、たんなる距離が、疎遠や絶瞁に぀ながっおしたう。
   そしお倚くの悩みは、この皋床の差に気づかない人々の䞍平䞍満なのである。
                              〈挂泊者ずその圱〉

 

 

《日目》

◇ 組織をはみだす人


   みんなが考える以䞊に良く考えお広い思考の幅を持っおいる人は、組織や掟閥に属する人間ずしおは䞍向きだ。なぜならばそういう人は、い぀のたにか組織や党掟の利害を越え、いっそう広く考えるようになっおいるからだ。
   組織や掟閥ずいうものは、考え方においおも人を枠にはめおおくのがふ぀うだ。それはドングリの集合䜓のようなものであるし、小魚の矀れのようなものでもある。

   だから、考え方の問題で組織になじたなくなっおも、自分だけがおかしいず思う必芁などない。それは、組織の狭い䞖界を越えた広い次元に達したずいうこずなのだから。
                   〈人間的な、あたりに人間的な〉

 

 

《日目》

◇ ぀ごうのいい解釈

 

 「隣人を愛せよ」

   このような蚀葉を聞いおもおおかたの人は、自分の隣人ではなく、隣人の隣に䜏む人、あるいはもっず遠くに䜏む人を愛そうずする。

   なぜならば、自分の隣人はうざったいからであり、愛したくないからである。にもかかわらず、遠くの人を愛するこずで、自分は隣人愛を実践しおいるず思い蟌む。

   人は䜕事も自分の぀ごうのよいように解釈する。このこずを知っおいれば、いくら正論を䞊べおも、それが実珟化されるこずが少ないのが理解できるだろう。

                               〈善悪の圌岞〉

 


🔶 VII. 人に぀いお🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞

 

《日目》

◇ 人のこずをあれこれ考えすぎない


   他人をあれこれず刀断しないこず。他人の倀螏みもしないこず。人の噂話もしないこず。
    あの人はどうのこうのずい぀たでも考えないこず。
   そのような想像や考えをできるだけ少なくするこず。

   こういう点に、良き人間性のしるしがある。
                                     〈曙光〉

 

 

《日目》

◇ 自己コントロヌルは自由にできる


    怒りっぜい人、神経質な人はたさにそういう性栌を持った人であり、そのような性栌はずっず倉わらないものだずわたしたちは信じおいる。そこには、わたしたち人間が成長しきったものであるずいう根匷い考えがある。人の性栌は倉えられないず思っおいる。
   しかし、たずえば怒りずいうものは、いっずきの衝動だから自分で奜きなように凊理できるものだ。怒りをそのたた衚に出せば、短気な人間のふるたいになる。ずころが、他の圢に倉えお倖に出すこずができできる。抑えこんで消えるたで埅぀こずもできる。
   怒りのような衝動の他に、自分に湧いおくる他の感情や気持ちもたた同じで、わたしたちは自由に凊理したり、扱ったりできるのだ。たるで、わたしたちの庭に生えおくるさたざたな怍物や花を敎えたり、朚々の葉をもぎ取ったりするかのように。
                                    〈曙光〉

 

 

《日目》

◇ 匷くなるための悪や毒


    倩高く聳えようずする暹朚。そういう朚々が成長するためにひどい嵐や荒れる倩候なしにすたすこずができるのだろうか。

   皲が実るために、豪雚や匷い陜射しや台颚や皲劻はたったく必芁ないのだろうか。
   人生の䞭でのさたざたな悪や毒。それらはないほうがたしでないほうが人は健党に匷く育぀のだろうか。
   憎悪、嫉劬、我執、䞍信、冷淡、貪欲、暎力。あるいは、あらゆる意味での䞍利な条件、倚くの障碍。これらはたいおいうずたしく、悩みの皮になるものだが、たったくないほうが人は匷い人間になれるのだろうか。
   いや、それら悪や毒こそが、人に克服する機䌚ず力を䞎え、人がこの䞖を生きおいくために匷くしおくれるものなのだ。
                              〈悊ばしき知識〉

 

 

《日目》

◇怠惰から生たれる信念


   積極的な情熱が意芋を圢づくり、぀いには䞻矩䞻匵ずいうものを生む。たいせ぀なのは、そのあずだ。

   自分の意芋や䞻匵を党面的に認めおもらいたいがために、い぀たでもこだわっおいるず、意芋や䞻矩䞻匵はこりかたたり、信念ずいうものに倉化しおしたう。
   信念がある人ずいうのはなんずなく偉いように思われおいるが、その人は、自分のか぀おの意芋をずっず持っおいるいるだけであり、その時点から粟神が止たっおしたっおいる人なのだ。぀たり、粟神の怠惰が信念を぀くっおいるずいうわけだ。
   どんなに正しそうに芋える意芋も䞻匵も、絶えず新陳代謝をくり返し、時代の倉化の䞭で考え盎され、぀くり盎されおいかなければならない。
                  〈人間的な、あたりに人間的な〉

 

 

《日目》

◇ 街ぞ出よう


   雑螏の䞭ぞ入れ。人の茪の䞭ぞ行け。みんながいる堎所ぞ向かえ。
   みんなの䞭で、倧勢の人の䞭で、きみはもっずなめらかな人間になり、きっちりずした新しい人間になれるだろう。
   孀独でいるのはよくない。孀独はきみをだらしなくしおしたう。孀独は人間を腐らせおだめにしおしたう。さあ、郚屋を出お、街ぞ出かけよう。
                         〈デォオ二ュ゜スの歌〉

 

 

🔶 VIII. 愛に぀いお🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞

 

《日目》

◇ そのたたの盞手を愛する


    愛するずは、若く矎しい者を奜んで手に入れたがったり、すぐれた者をなんずか自分のものにしようずしたり、自分の圱響䞋に眮こうずするこずではない。

   愛するこずはたた、自分ず䌌たような者を探したり、嗅ぎ分けたりするこずでもないし、自分を奜む者を奜んで受け入れるこずでもない。
   愛するずは、自分ずはたったく正反察に生きおいる者を、その状態のたたに喜ぶこずだ。自分ずは逆の感性を持っおいる人をも、その感性のたたに喜ぶこずだ。
   愛を䜿っお二人の違いを埋めたり、どちらかを匕っ蟌めさせるのではなく、䞡者のちがいのたたに喜ぶのが愛するこずなのだ。
                               〈挂泊者ずその圱〉

 

 

《日目》

◇ 愛の病には


    愛をめぐるさたざたな問題で悩んでいるのなら、たった䞀぀の確実な治療法がある。

   それは、自分からもっず倚くもっず広く、もっず暖かく、そしおいっそう匷く愛しおあげるこずだ。
   愛には愛が最もよく効くのだから。
                                    〈曙光〉

 

 

《日目》

◇ 愛の成長に䜓を合わせる


   性欲に身をたかせおしたうのはすこぶる危険だ。ずいうのは性欲だけが二人の絆ずなっおしたい、本来の本圓の絆であるべき愛が忘れ去られおしたうからだ。
   愛ずいうのは、ちょっずず぀成長しおいくものだ。それより先に性欲を远い越させおはならない。愛の発達に少しだけ遅れお性欲がずもなうくらいがちょうどいい。
   そうするず、盞手も自分も深い愛を䜓ずずもに感じるこずができるのだから。それは心も䜓も同時に幞せになるずいうこずでもある。
                               〈善悪の圌岞〉

 

 

《日目》

◇ より倚くの愛を欲しがるうぬがれ


   男ず女がどちらも、もっず愛されなくおはならないのは自分のほうだず思っおいるず、二人の間で滑皜な喧嘩や面倒な問題が生たれおくる。
   ぀たり二人ずも、自分のほうがすぐれおいるからより倚く愛される䟡倀があるずいううぬがれにひたっおいるのだ。
                  〈人間的な、あたりに人間的な〉

 

 

《日目》

◇ 愛は喜びの橋


   愛ずは、自分ずは異なる仕方で生き、感じおいる人を理解しお喜ぶこずだ。
   自分ず䌌た者を愛するのではなく、自分ずは察立しお生きおいる人ぞず喜びの橋を枡すこずが愛だ。ちがいがあっおも吊定するのではなく、そのちがいを愛するのだ。
   自分自身の䞭でも同じこずだ。自分の䞭にも絶察に亀わらない察立や矛盟がある。愛はそれらに察しお反撥するこずなく、むしろ察立や矛盟ゆえにそれを喜ぶのだ。
                      〈さたざたな意芋ず箎蚀〉

 

 

《日目》

◇ずっず愛せるか


    行為は玄束できるものだ。しかし、感芚は玄束できない。なぜなら、感芚は意思の力では動かないものだからだ。
   よっお、氞遠に愛するずいうこずは玄束できないように芋える。しかし、愛は感芚だけではない。愛の本質は、愛するずいう行為そのものであるからだ。
                   〈人間的な、あたりに人間的な〉 

 

 

《日目》

◇ 最倧のうぬがれ


   最倧のうぬがれずは䜕か。

   愛されたいずいう芁求だ。

   そこには、自分は愛される䟡倀があるのだずいう声高な䞻匵がある。そういう人は、自分を他の人々よりも高い堎所にいる特別な存圚だず思っおいる。自分だけは特別に評䟡される資栌があるず思っおいる差別䞻矩者だ。
                   〈人間的な、あたりに人間的な〉

 

 

《日目》

◇ 愛するこずを忘れるず


   人を愛するこずを忘れる。そうするず次には、自分の䞭にも愛する䟡倀があるこずすら忘れおしたい、自分すら愛さなくなる。
   こうしお、人間であるこずを終えおしたう。
                                     〈曙光〉

 

 

《日目》

◇ 愛する人は成長する


   誰かを愛するようになるず、自分の欠点やいやな郚分を盞手に気づかれないようにずはからう。これは虚栄心からではない。愛する人を傷぀けたいずしおいるのだ。
   そしお、盞手がい぀かそれに気づいお嫌悪感を抱く前に、なんずか自分で欠点を盎そうずする。こうしお人は、よい人間ぞず、あたかも神にも䌌た完党性に近づき぀぀ある人間ぞず成長しおいくこずができるのだ。
                             〈悊ばしき知識〉

 

 

🔶知に぀いお🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞

 

《日目》

◇本胜ずいう知性が呜を救う


   食事をしないず、䜓が匱り、やがお死ぬ。睡眠が足りないないず、四日皋床で䜓が糖尿病ず倉わらない状態になる。たったく眠らないでいるず、䞉日目から幻芚を芋るようになり、やがお死を迎える。
   知性はわたしたちが生きおいくのを助けおくれるが、わたしたちは知性を悪甚するこずもできる。知性はその意味で䟿利な道具ず同じだ。
   そしおわたしたちは、本胜を動物的なもの、野蛮なものずみなしがちだが、本胜は確実にわたしたちの生呜を救う働きだけをする。本胜は倧いなる救枈の知性であり、誰にでも備わっおいるものだ。
   だから、本胜こそ知性の頂点に立ち、最も知性的なものだず蚀えるだろう。
                                〈善悪の圌岞〉

 

 

 《日目》

◇力を入れすぎない


   自分の力の四分の䞉ほどの力で、䜜品なり仕事なりを完成させるくらいがちょうどいいものが出来䞊がる。
   党力量を甚い粟魂を傟けお仕䞊げたものは、なんずも重苊しい印象があり、緊匵を匷いるものだからだ。それは䞀皮の䞍快さず濁った興奮を䞎えるこずをたぬかれない。しかも、それにたずさわった人間の臭みずいうものがどこか぀いおたわる。
   しかし、四分の䞉皋床の力で仕䞊げたものは、どこか倧らかな䜙裕ずいったものを感じさせる、ゆったりずした䜜品になるそれは、䞀皮の安心ず健やかさを䞎える快適な印象を䞎える䜜品だ。぀たり、倚くの人に受け入れられやすいものが出来䞊がるのだ。
                    〈人間的な、あたりに人間的な〉

 

 

《日目》

◇自分の哲孊を持぀な


「哲孊を持぀」ず䞀般的に蚀う堎合、ある固たった態床や芋解を持぀こずを意味しおいる。しかし、それは、自分を画䞀化するようなものだ。
  そんな哲孊を持぀よりも、その぀どの人生が語りかけおくるささやかな声に耳を傟けるほうがたしだ。そのほうが物事や生掻の本質がよく芋えおくるからだ。
   それこそ、哲孊するずいうこずにほかならない。
                     〈人間的な、あたりに人間的な〉

 

 

《日目》

◇培底的に䜓隓しよう


   勉匷しお本を読むだけで賢くなれはしない。さたざたな䜓隓をするこずによっお人は賢くなる。もちろん、すべおの䜓隓が安党だずいうわけではない。䜓隓するこずは、危険でもある。ひどい堎合には、その䜓隓の䞭毒や䟝存症になっおしたうからだ。
   そしお、䜓隓しおいるずきはその事柄に没頭するこずが肝心だ。途䞭で自分の䜓隓に぀いお冷静に芳察するのはよくない。そうでないず、しっかりず党䜓を䜓隓したこずにはならないからだ。
   反省だの芳察だのずいったこずは、䜓隓のあずでなされるべきだ。そこからようやく智慧ずいうものが生たれおくるのだから。
                              〈挂泊者ずその圱〉

 

 

《日目》

◇よく考えるために


   きちんず考える人になりたいのであれば、最䜎でも次の䞉条件が必芁になる。
   人づきあいをするこず。曞物を読むこず。情熱を持぀こず。
   これらのうちどの䞀぀を欠いおも、たずもに考えるこずなどできないのだから。
                              〈挂泊者ずその圱〉

 

 

🔶矎に぀いお🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞🔞

 

《日目》

◇理想や倢を捚おない


   理想を捚おるな。自分の魂の䞭にいる英雄を捚おるな。
   誰でも高みを目指しおいる。理想や倢を持っおいる。それが過去のこずだったず、青春の頃だったず、な぀かしむようになっおはいけない。今でも自分を高くするこずをあきらめおはならない。

   い぀のたにか理想や倢を捚おおしたったりするず、理想や倢を口にする他人や若者を嘲笑する心根を持぀ようになっおしたう。心がそねみや嫉劬だけに染たり、濁っおしたう。向䞊する力や克己心もたた、䞀緒に捚お去られおしたう。
   よく生きるために、自分を䟮蔑しないためにも、理想や倢を決しお捚おおはならない。
                〈ツァラトゥストラはかく語りき〉

 

 

《日目》

◇絶えず進んでいく


「どこから来たか」ではなく「どこぞ行くか」が最も重芁で䟡倀あるこずだ。栄誉は、その点から䞎えられる。
   どんな将来を目指しおいるのか。今を越えお、どこたで高く行こうずするのか。どの道を切り開き、䜕を創造しおいこうずするのか。
   過去にしがみ぀いたり、䞋にいる人間ず芋比べお自分をほめたりするな。倢を楜しそうに語るだけで䜕もしなかったり、そこそこの珟状に満足しおずどたったりするな。
   絶えず進め。より遠くぞ。より高みを目指せ。
                〈ツァラトゥストラはかく語りき〉

 

 

《日目》

◇自分しか蚌人のいない詊緎


   自分を詊緎にかけよう。人知れず、自分しか蚌人のいない詊緎に。
   たずえば、誰の目のないずころでも正盎に生きる。たずえば、独りの堎合でも行儀よくふるたう。たずえば、自分自身に察しおさえ、䞀片の嘘も぀かない。
   そしお倚くの詊緎に打ち勝ったずき、自身で自分を芋盎し、自分が気高い存圚であるこずがわかったずき、人は本物の自尊心を持぀こずができる。
   このこずは、匷力な自信を䞎えおくれる。それが自分ぞの耒矎ずなるのだ。
                                〈善悪の圌岞〉

 

 

                                  おわりに

   たいぞん長くなっおしたいたした。最埌たで読んでくれた皆さん、本圓にお疲れさたでした。

   さお、これからですがやっぱり本が奜きなので次のブログも本の玹介をしおいきたい。最近読んだ本では、〝アドラヌ〟に぀いおの本で「嫌われる勇気」そしお「幞せになる勇気」です。どちらも打ちのめされるような衝撃を受けたした。それからむギリス人でクリストファヌ・ロむド氏の曞いた「億幎の物語」です。これは地孊、生物孊、䞖界史を合䜓し、宇宙誕生のビッグバンから日本で起こった東日本倧震灜ず犏島第䞀原子力発電所の倧事故たで、党線物語的に曞かれた圧倒される本です。いずれも玹介するのは難しく時間がかかりそうですがチャレンゞしたす。