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🔶《第1回》私の『137億年の物語』

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    愛読書「137億年の物語」を私の要約版で紹介します。現在シリーズで「♨️黒川温泉に学ぼう」をブログ投稿中で、シリーズ最終回予定の投稿の準備に着手しましたが、今回も資料を集めたりでまだかなり時間がかかりそうです。そこで平行して私の愛読書を紹介したいと思います。

 

   もともと歴史に関心があり、趣味でよく図書館で関連の本を借りて読んでいました。今から3年ほど前、そんな中の一つとして伊勢市図書館で借りて読んだのがこの本です。そして読んでいくうちにすぐこの本の虜(とりこ)になってしまいました。この本のタイトルが「……物語」とあるように、読んでいくうちにその時代の世界に入り込んで、まるで物語の世界の中にいるような感じで本の中に入り込んでしまうのです。 

 

   たとえばこんな感じです。 

『数億年前の生物の姿を知る最善の方法は、想像力を働かせて、その原始の海の底に潜ってみることだ。まず古代の魚としばらく泳いだあと、岸に上がり、原始の森を散策しよう。地面を這いまわる原始の虫たちを踏まないよう気をつけて。そして、はじめて4本足を得た動物が海から現れ、やがて地上を占拠し、恐竜となって世界を支配したあと、6550万年前の壊滅的なできごとによって地表から消え去る様を見ていこう。…… 』

   こんな話しの展開から各テーマの話しに入っていきます。

 

    それからこの本の著者を紹介しましょう。著者は英国生まれの〝クリストファー・ロイド〟さんです。映画「バック・ツー・ザ・フューチァ」のブラウン博士役の俳優のロイドさんとは同姓同名になります。この本の著者のロイドさん、この本を執筆する動機が感動的です。

 

    ロイドさんの娘は7歳の時『学校が退屈だ』と不登校になります。そこでロイドさん夫妻は自宅教育を始めます(イギリスでは義務教育の自宅教育が認められている)。そして娘のためにロイドさんは1年間休職し、ヨーロッパ各国をめぐる旅に出ます。そして娘と各国を旅するする中で、自分の中にもさまざまな〝気づき〟が生まれます。政治や科学、歴史、テクノロジー…… 、それらの点と点を結ぶことの大切さを自覚し、そんな本を探したがどこにもなかった。ならば〝この手で書こう〟と本の執筆を思立ったちます。そうしてできたのがこの本なのです。

 

   この本はビックバンから人類の文明の進化の状況を、西洋中心でなく地球的な規模で人類の文明を相対化して展開しています。天文学、物理学、生物学、歴史学と広範な分野の見識を総動員して話しを展開しています。この本がたった一人だけで執筆していることに驚くばかりです。ただこの本の弱点もあります。宇宙の誕生から人類社会の今日まで137億年の経過、歴史を一冊の本にしているので、たとえばこの本の最初のテーマなど、天文学を専門に学んだ人や宇宙に関心があっていろいろな本を読んで勉強している人にとっては物足りないと感じるでしょう。その他のテーマについてもその分野を専門で学んだ人、自分で勉強した人も同様に物足りないと感じるでしょう。それから日本についての記述などは、特に何の専門家でもない私でも物足りなさは感じます。確かにその点は一人で執筆することの限界なのかと感じます。もう一つ、翻訳の問題を指摘している日本の読者がいます。原語版と日本で翻訳されたこの本の両方を購入して読み比べてみると〝いくつかの誤訳ある〟と指摘しています。しかし、そんな問題点があったとしても私のようなごく普通の人にとっては〝大人の一般教養書〟として大変優れた本だと思います。そしてこの世の中のことを点としてではなく、過去から続く流れ=線としてつなげ、思考してみるのに最適な本だと思います。こういう本はぜひ多くの人に知ってほしい。そこで皆さんに要約版として紹介することにしました。全部で42のカテゴリーのテーマで構成されています。これをだいたい3週に1度のペースで紹介していこうと思います。仕事の関係で毎回同じペースという訳にはいきませんが、計算上ざっと2年半かかります。42のテーマですが、内容的には強弱があります。従って紹介の仕方も強弱がでるのでそこはご了解下さい。それから要約というのは読んでおもしろくありません。そう、文章を短くしていくために物語部分をすべてはしょってしまうからです。代わりに内容とは少し離れた余談を適当に盛り込んでいきます。特にロイドさんの母国イギリスの歴史、文化には学ぶ点がたくさんあります。そんなことなどを多少盛り込みながらすすめていきます。

 

   しかし、正直なところ本当に完結できるか不安です。そんなに長く情熱を持ち続けられるかどうか。それからこれから病気や予想外の事態で継続ができなくなるかもしれません。そのときはご容赦下さい。それからこの〝投稿〟、本音でいえばもう一度自分自身の頭の中を整理する勉強のためでもあります。〝投稿〟というそれなりの緊張感の中に身を置いて内容を要約することで、改めて自身の中の理解を深めたいのです。動機が不純ですみません。皆さんとともに勉強していきます。

   

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    この半世紀の間に宇宙はビックバン(巨大爆発)から始まった、という仮説が定着するようになりました。それ以前はあのアインシュタインですら宇宙に〝始まりがあった〟という説は とっていませんでした。そう、ビックバンは比較的新しい宇宙理論です。今から約137億年前、宇宙は想像を絶するエネルギーが時間も空間もない〝特異点〟といわれる点の中にあったものが、均衡が崩れ巨大爆発と爆発的膨張が起こります。それが〝ビックバン〟です。さて、もうここで〝時間がない世界〟〝空間がない世界〟というのが理解不能です。しかしアインシュタイン相対性理論の中で時間も空間も絶対的なものではなく、相対的なものだと言っています。そう、空間がないということは時間も存在しないのです。といっても現在の時間と空間の中の時空の世界にいる私たちにとって、時間のない世界、空間のない世界など想像できません。何やら禅問答の世界にいるようです。そんな世界が特異点であり、ビックバンです。そんなはなしから物語はスタートします。

   〝ビックバンと宇宙の誕生〟これは私だけでなくすべての人にとっても最大の謎、不可解な出来事といっていいでしょう。科学的な観測の精度は高くなって仮説の精度もこれから更に高くなっていくのでしょう。しかし、137億年前に起こった宇宙の誕生は永遠に仮説であり、検証することの不可能な事象です。しかし、それぞれが自分なりの仮説(空想)で先ずは137億年前のビックバンから地球の誕生までを想像してみましょう。

 

  

 

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⚫︎今から137億年前、「特異点」と呼ばれる非常に小さくとてつもなく重く、とてつもなく密度の高い点は、内部に閉じ込めたエネルギーの圧力に耐え切れず巨大爆発する。

⚫︎ビックバン直後、途方もないエネルギーが放出され、このエネルギーがまず重力に変わった。それに続いて宇宙のもとになるおびただしい数の粒子が生み出された。今日この世界に存在する物質のすべては、ビックバン直後に生じたこの無数の粒子からできている。

⚫︎ビッグバンから約30万年後ビッグバン直後に生じた無数の粒子が互いに結びつき原子と呼ぶ小さな塊となる。その原子が互いの重力に引き寄せられ、超高温の雲を作り、そこから恒星が生まれる。
⚫︎ビッグバンから約1億年後、恒星が互いの重力に引かれて集まりさまざまな集団(星雲)が生まれ、銀河もその一つとして現れた。
⚫︎今から約46億年前、燃えつきた恒星が残したガスと塵が集まって高密度になり、核融合を起こして輝きはじめたのが太陽。
⚫︎太陽の年齢が若いことが生命誕生に幸いした。宇宙が始まって初期の頃生まれた恒星は、生命につながる惑星を生み出せなかったが、その後に起こった超新星爆発によって原子を結びつけ、鉄、酸素、炭素など、生命誕生に不可欠な要素をもたらした。
⚫︎太陽とほぼ同時に太陽系の惑星が誕生し、その一つが地球となる。その約5000万年後地球とティアと呼ばれる原始惑星が衝突し、それにより地球では火山の噴火、大量のガスの噴出により大気が形成され、ティアの核を形成する鉄が地球の核と融合し、高温高密度の金属の球を形成する。これにより地球の核が磁気シールドを形成し、地球表面が太陽風から守られるようになった。

 

   以上がテーマ1の要約です。 簡単すぎて宇宙誕生のことをイマジネーションできなかったかもしれません。是非本書を購入して読んでみて下さい。

   次回テーマ2は「生命はどこからきたか」になります。